Package.iniには、設定できるパラメータが、たくさんあるので
まとめてみました。
Package.iniは、以下の5つのセクションがあります。
- [Compression]
 - [Isolation]
 - [FileList]
 - [BuildOptions]
 - [<application>.exe]
 
[Compression]
圧縮オプション設定 
 |   |
BlockSize 
 |    
圧縮ブロックサイズを指定します。 
既定値:64KB 
64KB,128KB,256KB,512KB,1MB 
[Compression] 
BlockSize=128k 
 |   
CompressionType 
 |    
圧縮オプション設定 Fast,None 
[Compression] 
 CompressionType=Fast  
 |   
[Isolation]
分離モードの設定 
 | |
DirectoryIsolationMode 
 | 
仮想ファイルシステムの分離モードの既定値を設定 
Full, WriteCopy,Merged 
[Isolation] 
DirectoryIsolationMode=Merged 
 | 
RegistryIsolationMode 
 | 
仮想レジストリの分離モードの既定値を設定 
Full, WriteCopy,Merged 
既定値:WriteCopy 
[Isolation] 
RegistryIsolationMode=WriteCopy 
 | 
[FileList] 
FileList設定 
 |   |
ExcludePattern 
 |    
プロジェクトフォルダにある指定したファイル、フォルダを仮想アプリケーション作成時に除外します。 
[FileList] 
ExcludePattern=\.svn,\.cvs,*.bak,*.msi 
 |   
[BuildOptions]
ランタイム設定 
 |   |
NetRelaunch 
 |    
ネットワークドライブ、リムーバブルメディアからの起動時にスタブEXEをローカルに作成し起動します。 
1:有効(既定値) 0:無効  |   
RuntimeEULA 
 |    
End User   License Agreement (EULA)を表示 
 |   
VirtualComputerName 
 |    
コンピュータ名の仮想化GetComputerName、 
GetComputerNameEx APIファンクションの呼び出しを仮想化(設定したコンピュータ名を割り当てる) 
 |   
Wow64 
 |    
64bit-Windows   OS環境での動作を設定します。 
IsWow64Process APIファンクション呼び出し結果を 
変更します。 
 |   
SetVirtualModuleFileNameInPeb 
 |    
ProcessEnvironmentBlock(PEB)にセットするパスを決定します。 
既定値:0 (エントリーポイントのパス)  |   
QualityReportingEnabled 
 |    
VMware社にThinApp アプリケーションのサポートを 
改善する目的で匿名情報を送信します。有効にした場合10日ごとに匿名情報を送信します。 
 |   
[BuildOptions]
ロケール設定 
 |   |
AnsiCodePage 
 |    
AnsiCodePageの設定 
日本は、932 
USは、1252 
 |   
LocaleIdentifier 
 |    
LocaleIdentifierの設定 
日本は、1041 
USは、1033 
 |   
LocaleName 
 |    
Locale名の設定 
日本は、ja-JP 
USは、en-US 
 |   
[BuildOptions]
ロギング設定 
 |   |
DisableTracing 
 |    
LogMonitorによるログ生成を無効化 
 |   
LogPath 
 |    
.traceファイルの出力先パスを設定 
 |   
[BuildOptions]
ファイル ストレージ設定 
 |   |
CachePath 
 |    
仮想Font等のCache作成先を指定します。 
 |   
UpgradePath 
 |    
AppSync時のUpgradePathを指定します。 
 |   
VirtualDrives 
 |    
仮想アプリ実行時に有効にするドライブ種別を指定 
(ドライブ文字、ドライブシリアル番号、ドライブタイプ) 
 |   
[BuildOptions]
権限設定 
 |   |
PermittedGroups 
 |    
ADのセキュリティグループを利用し起動制限を行います。 
 |   
PermittedGroupSIDs 
 |    
ADのセキュリティグループSIDを利用して起動制限を行います。 
 |   
AccessDeniedMsg 
 |    
仮想アプリケーションの起動権限がない場合のエラーメッセージを設定します。 
 |   
PermittedComputerSIDs 
 |    
コンピュータSIDを利用して起動制限を行います。 
 |   
PermittedComputerAccessDeniedMsg 
 |    
仮想アプリケーションの起動権限がない場合のエラーメッセージを設定します。 
 |   
UACRequestedPrivilegesLevel 
 |    
Windows Vista,7環境でのUAC権限を設定します。 
asInvoker,   requireAdministrator, highestAvailable 
[BuildOptions] 
UACRequestedPrivilegesLevel=asInvoker 
 |   
VirtualElevation 
 |    
Windows Vista,7環境でプロセスの昇格可否を制御します。 
[BuildOptions] 
VirtualElevation=1 (既定値 0) 
 |   
UACRequestedPrivilegesUIAccess 
 |    
UACユーザー インターフェイスへのアクセス権を指定します。(UIPI) 
 |   
AddPageExecutePermission 
 |    
データ実行防止(DEP)環境では動作しないアプリケーションをサポートします。 
DEP無効化 
[BuildOptions] 
AddPageExecutionPermission=1 
 |   
[BuildOptions]
Sandbox設定  
 |   |
SandboxName 
 |    
サンドボックス名を指定します。 
 |   
SandboxPath 
 |    
サンドボックスへのパスを指定します。 
 |   
InventoryName 
 |    
インベントリーシステムで使用する名称を指定します。 
プログラムの追加と削除の表示名 
 |   
SandboxNetworkDrives 
 |    
ネットワーク上のサンドボックスの使用を制御します。 
 |   
SandboxRemovableDisk 
 |    
リムーバブルディスクのサンドボックスの使用を制御します。 
 |   
RemoveSandboxOnStart 
 |    
起動時にサンドボックスを削除します。ver4.7.1から 
 |   
RemoveSandboxOnExit 
 |    
終了時にサンドボックスを削除します。 
 |   
[BuildOptions]
MSI設定  
 |   |
MSIFilename 
 |    
MSIファイルのファイル名を指定します。 
 |   
MSIManufacturer 
 |    
MSIファイルの作成者名を設定します。 
 |   
MSIProductVersion 
 |    
MSIファイルのバージョンを設定します。 
 |   
MSIDefaultInstallAllUsers 
 |    
MSIの実行権限を設定します。 
1:既定値AllUserに設定(管理者権限が必要) 
0:Userプロファイルに設定(一般ユーザー可) 
 |   
MSIRequireElevatedPrivileges 
 |    
UACの確認ダイアログの表示を制御します。 
 |   
MSIInstallDirectory 
 |    
仮想アプリケーションのインストール先フォルダ名を設定 
 |   
MSIProductCode 
 |    
MSIファイルのProductCodeを設定します。 
 |   
MSIUpgradeCode 
 |    
MSIファイルのUpgradeCodeを設定します。 
 |   
MSIStreaming 
 |    作成されるMSIファイルにプライマリーデータコンテナー、エントリーポイントEXEを含む・含まないを制御します。既定値:0全てを含むMSIが作成されます。  |   
MSICompressionType 
 |    
MSI形式の圧縮オプション設定(None,Fast) 
 |   
MSIArpProductIcon 
 |    
プログラムの追加と削除に表示するアイコンを設定 
 |   
[BuildOptions]
AppSync設定 
 |   |
AppSyncClearSandboxOnUpdate 
 |    
AppSyncによる更新後にSandboxを削除する 
 |   
AppSyncExpireMessage 
 |    
有効期限が切れた時に表示するメッセージを設定 
 |   
AppSyncExpirePeriod 
 |    
パッケージの有効期限を分 (m)、時間 (h)、日 (d) で設定します 
 |   
AppSyncURL 
 |    
アプリケーションの更新バージョンを格納するURL、ファイルシェアのパスを設定 
 |   
AppSyncUpdateFrequency 
 |    
アプリケーションの更新確認の頻度を指定します。更新の頻度を、分 (m)、時間 (h)、日 (d) で設定 
 |   
AppSyncUpdatedMessage 
 |    
更新されたパッケージが最初に起動されたときに表示されるメッ   セージを設定 
 |   
AppSyncWarningFrequency 
 |    
パッケージの有効期限が切れる前に警告を表示する頻度を指定 
 |   
AppSyncWarningMessage 
 |    
警告期間が開始したときに表示されるメッセージを設定 
 |   
AppSyncWarningPeriod 
 |    
パッケージの有効期限が切れるまでの警告期間をいつ開始するか   を設定します。分 (m)、時間 (h)、または日 (d) で設定 
 |   
[BuildOptions]
AppLink設定 
 |   |
RequiredAppLinks 
 |    
AppLink設定を行ないます。Required設定の場合Link先モジュールが必須 
RequiredAppLinks=Plugin.exe 
 |   
OptionalAppLinks 
 |    
AppLink設定を行ないます。Optional設定の場合 
Link先モジュールは必須ではありません。 OptionalAppLinks=Plugin.exe  |   
[BuildOptions]
プロセスとサービス設定 
 |   ||
AutoStartServices 
 |    
仮想アプリケーション開始時の仮想サービスの自動起動を制御します。 
 |   |
AutoShutdownServices 
 |    
仮想アプリケーション終了時の仮想サービス自動終了を制御します。 
 |   |
AllowExternalKernelModeServices 
 |    
カーネルモードサービスの起動を許可します。 
 |   |
AllowExternalProcessModifications 
 |    
AllowExternalKernelModeServicesを有効にした場合は、有効にします 
 |   |
AllowUnsupportedExternalChildProcesses 
 |    
64ビットの子プロセスの実行を許可する 
 |   |
ChildProcessEnvironmentDefault 
 |    
子プロセスの実行環境を制御します。 
 |   |
ChildProcessEnvironmentExceptions 
 |    
ChildProcessEnvironmentDefaultでの例外を設定します。 
 |   |
ProcessExternalNameBehavior 
 |    
仮想アプリケーションのプロセス名の表示状態を設定します。 
(Original,WhitelistFriendly) 
 |   |
[BuildOptions]
オブジェクトとDLLファイル設定    
 |   |
ExternalCOMObjects 
 |    
指定したCOMオブジェクト(OutProcessCOMServer)を物理環境で実行します。 
 |   
ExternalDLLs 
 |    
Windowsから指定したDLLを読込み可能にします。 
 |   
ForcedVirtualLoadPaths 
 |    
指定したパスにあるDLLを最優先に読み込みます。 
 |   
IsolatedMemoryObjects 
 |    
指定したオブジェクトを共有メモリから隔離します。    
 |   
IsolatedSynchronizationObjects 
 |    
指定した同期オブジェクトを仮想のネームスペースから隔離します。Mutex,Semaphore,Events 
 |   
NotificationDLLs 
 |    
ThinAppSDKを利用し作成された通知DLLを設定します。 
 |   
NotificationDLLSignature 
 |    
ThinAppSDKを利用し作成された通知用DLLの署名を確認します 
 |   
SandboxCOMObjects 
 |    
物理環境のアプリケーションから仮想アプリケーションが実行時に登録したCOMオブジェクトへのアクセスを制御します。 
 |   
VirtualizeExternalOutOfProcessCOM 
 |    
COMプロセス(OutProcessCOMServer)の実行環境を制御します。 
 |   
PreventDllInjection 
 |    
物理プロセスからのDLLInjectionを制御します。 
SetWindowHook をブロック ThinApp4.7.3から 1:SetWindowHookをブロック 0:ブロックしない(既定値)  |   
SandboxWindowClassName 
 |    
ウインドウクラス名を仮想空間に隔離します。 
ThinApp5.1.0から 1:仮想空間に隔離 0:隔離しない(既定値)  |   
[BuildOptions]
その他 Buildオプション設定 
 |   |
OutDir 
 |    
仮想アプリケーションの作成先を設定します。 
 |   
CapturedUsingVersion 
 |    
Capture時のThinAppのバージョン情報が設定されます。 
 |   
OptimizeFor 
 |    
圧縮設定の最適化オプション 
Memory(実行速度) Disk(サイズ) 
[BuildOptions] 
OptimizeFor=Disk  |   
LoadDotNetFromSystem 
 |    
DotNetFrameworkを仮想パッケージからではなく、システムから読み込む 
 |   
IgnoreDDEMessages 
 |    
物理環境からのDDEメッセージ通信をブロックします。 
 | 
DisableTransactionRegistry 
 |    
TransactionRegistryを設定します。 
1:無効化 (Version4.5までの動作) 
 |   
DisablePrinting 
 |    
仮想アプリからの印刷を無効にします。 
HidePrintersと同様  | 
ThinDirectWhitelistOnly 
 |    
ブラウザを仮想アプリ化した場合だけ設定する項目 
既定値:1 仮想ブラウザから物理ブラウザへのリダイレクトを制御  | 
[BuildOptions]
Horizon App Manager 連携設定 (ver4.7.0から) 
 |   |
AppID 
 |    
genid (固定値) 
 |   
NotificationDLLs 
 |    
HorizonPlugin.dll (固定値) 
 |   
HorizonOrgUrl 
 |    
Horizon App Managerへの接続URL(任意設定) 
 | 
[ <application>.exe ]
個々のアプリケーション設定 
 |   |
Disabled 
 |    
実行ファイルの生成の有無を変更します。 
 |   
Icon 
 |    
実行ファイルのアイコンを指定します。 
 |   
CommandLine 
 |    
コマンドライン引数を指定します。 
 |   
Comment 
 |    
コメントを設定します。 
 |   
NoRelocation 
 |    
メモリアドレスの再配置情報の有無を制御します。 
 |   
RetainAllIcons 
 |    
アイコンデータの保持を制御します。 
 |   
Source 
 |    
実行ファイルのソースパスを示します。 
 |   
Shortcut 
 |    
パッケージホストを指定します。(プライマリーデータコンテナを指定) 
 |   
StripVersionInfo 
 |    
実行ファイルのバージョン情報の有無を制御します。 
 |   
WorkingDirectory 
 |    
実行ファイルの作業ディレクトリを設定します。 
 |   
Version.XXXX 
 |    
実行ファイルのバージョン情報を変更します。 
 |   
FileTypes 
 |    
関連付けする拡張子を指定します。 
 |   
Protocols 
 |    
関連付けするプロトコルを指定します。 
 |   
Shortcuts 
 |    
ショートカットを作成する場所を指定します。 
 |   
ObjectTypes 
 |    
物理環境の他のアプリケーションから仮想COMオブジェクトを作成可能にします。 
例) 
[Microsoft   Office Excel 2007.exe] 
ObjectTypes=Excel.Application;Excel.Application.12; 
Excel.Chart;Excel.Macrosheet;Excel.Sheet;   Excel.Workspace 
 |   
ReadOnlyData 
 |    
プライマリデータコンテナを指定します。 
 |   
MetaDataContainerOnly 
 |    
プライマリデータコンテナ専用にします。 
 |   
ReserveExtraAddressSpace 
 |    
拡張アドレス領域の予約サイズ設定 
[<app>.exe]   Source=%ProgramFilesDir%\<my_app>\<app>.exe   ReserveExtraAddressSpace=512K 
 |   
StatusbarDisplayName 
 |    
起動バーに表示する名前を設定します。 
 |   
DisableCutPaste 
 |    
仮想アプリでのコピー、切り取り、貼付けを無効化します。 
 |   
DisableCutPasteMsg 
 |    
コピー貼付けが無効の場合に表示するメッセージを設定します。 
 |   
HidePrinters 
 |    
仮想アプリからはプリンターを非表示にします。(印刷させない) 
 |   
LoadDotNetFromSystem 
 |    
システムにインストールされている.netframeworkを利用します。 
 |   
| Services | 
MSI、ThinReg.exeを利用してWindowsの 
Serviceとして登録します。 
 | 
参考
ThinApp Package.ini Parameters
Reference Guide
http://www.vmware.com/pdf/thinapp47_packageini_reference.pdf
ThinAppユーザーガイド 4.6.1(日本語)
http://www.vmware.com/files/jp/pdf/support/VMware-thinapp461-user-guide_PG_JA.pdf
ThinAppドキュメント
http://www.vmware.com/support/pubs/thinapp_pubs.html
改定履歴:
初版:2012-03-30
2013-02-08 ThinApp4.7.3対応
2014-09-12 ThinApp5.1.0対応

