Office2007 仮想化 レシピ(入門編) ThinApp
3分クッキングみたいな、簡単な手順について書きます。
お約束ですが、くれぐれも自己責任でお願いします。
ちなみに、試食するために作る手順だと思ってください。
お店でお客様に出すような料理の場合は、もう少し
いろいろと、やることがありますので。
私はもっと色々なスパイスを入れていますが、それは今のところ内緒です。
個別のTipsとして公開するかもしれませんが、それは、またの機会に。
あとは、前回の投稿でOffice起動チューニング方法について
書きましたが、今回はチューニング「なし」のオーソドックスな手順です。
http://tunemicky.blogspot.com/2011/11/officetips3.html
アプリケーションの仮想化手順書を、昔からレシピと呼んでいます。
なので、今回もレシピ風に説明します。
【食べる人】
Windows7 SP1 32Bit
【必要な調理器具】
クリーンな Windows7 SP1
( Windows Updateが全て終わっている状態、最新の状態にしておく)
インターネット接続可能な環境
ThinApp4.6
【必要な材料】
Office2007 のメディア(ボリュームライセンス版)
プロダクトキー
【所要時間】
60分
【ポイント】
クリーンな環境と Office2007 のCD-ROMを入れるタイミングに注意
MS明朝 の文字化けを回避するために、MS明朝 「MSMINCHO.TTF」を除去します。
【それでは、お料理始めます。】
1. パッケージ作業を行うPC として、クリーンな環境に ThinApp のみを
インストールした環境を用意します。
2. [ThinApp Setup Capture] を起動します。
Setup Capture の画面が表示されます。[Next] ボタンをクリックします。
3. スキャン環境確認画面が表示されます。[Prescan] ボタンをクリックします。
4. Prescan が行われます。
5. Prescan が終了すると、Install Application 画面が表示されます。
ここから仮想化するアプリケーションのインストールを開始します。
画面右上の最小化ボタンをクリックします。
※この時点では[Postscan> ]をクリックしないでください。
6. Office2007 のインストールメディアをCD-ROM ドライブに挿入します。
[SETUP.EXE の実行]をクリックします。
※ここもポイント。Prescan前にCD-ROMを入れない。自動起動でSetupが起動してしまったら
その環境は、汚れてしまいます。レジストリに書きこんでしまっているため。
7. プロダクトキーの入力画面が表示されます。プロダクトキーを入力し、
[次へ(C) > ]ボタンをクリックします。
8. マイクロソフト ソフトウェアライセンス条項画面が表示されます。
内容を確認し[マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意します(A)]をチェックし
[次へ(C)]ボタンをクリックします。
9. インストールの種類を選択してください画面が表示されます。
[ユーザー設定(C)]ボタンをクリックします。
10. [インストールオプション(N)]タブを選択し[▼Microsoft Office]ドロップダウンを表示します。
[マイコンピュータから全て実行(N)]を選択します。
11. [ユーザー情報(S)]タブを選択し[氏名(E)]・[所属(O)]を入力し
[今すぐインストール(I)]ボタンをクリックします。
12. Office2007 のインストールが行われます。インストールが完了するまで、そのまま待ちます。
13. インストール完了画面が表示されます。[Office Online にアクセス(G)]ボタンをクリックします。
14. IE が起動し[Office Online]サイトが表示されます。[Microsoft Update]リンクをクリックします。
15. [Microsoft Update]サイトが表示されます。[Microsoft Update の使用条件に同意します。]を
チェックして[インストール]ボタンをクリックします。
16. [Microsoft Update]のインストールが完了します。続けて[Microsoft Update]を実行します。
17. [Windows Update]が実行されます。Office2007 を最新の状態にします。
18. [Office2007]関連の更新プログラムを全て選択し[OK]ボタンをクリックします。
19. [更新プログラムのインストール(I)]ボタンをクリックします。
20. Windows の再起動を行ないます。再起動後にログインするとSetup Capture が起動します。
[Continue installation process]を選択し[Next]ボタンをクリックします。
21. Install Application 画面が表示されます。Office2007 のインストールが完了したので
[Postscan > ]ボタンをクリックします。
22. アプリケーションインストールに関する確認画面が表示されるので[OK] をクリックします。
23. Postscan 画面が表示されPostscan が自動的に行われます。
24. Postscan が完了すると、生成する実行ファイルを選択する画面が表示されます。
チェックボックスをチェックすることにより、生成する実行ファイルを選択します。
「Microsoft Office Excel2007」
「Microsoft Office Outlook2007」
「Microsoft Office PowerPoint2007」
「Microsoft Office Word2007」
「Microsoft Office Picture Manager」
「Microsoft クリップ オーガナイザ」を選択し、
その他のチェックは外して[Next >] ボタンをクリックします。
※お好みで、エントリーポイントの設定を行います。
25. Groups 画面が表示されます。そのまま[Next >] ボタンをクリックします。
26. Isolation 画面が表示されます。そのまま[Next >] ボタンをクリックします。
27. Sandbox 画面が表示されます。そのまま[Next >] ボタンをクリックします。
28. Quality Assurance Statistics 画面が表示されます。[Next >] ボタンをクリックします。
※詳細は以前の投稿を参照ください。
http://tunemicky.blogspot.com/2011/10/thinappquality-assurance-quality.html
29. Project Settings 画面が表示されます。そのまま[Next >] ボタンをクリックします。
30. Package Settings 画面が表示されます。そのまま[Save >] ボタンをクリックします。
31. Save Project 画面が表示されます。仮想アプリケーションのプロジェクトが保存されます。
32. Warnings 画面が表示されます。そのまま[Next >]ボタンをクリックします。
33. Ready to Build 画面が表示されます。プロジェクトの保存完了後、
仮想アプリケーションのビルドを行ないます。[Build >] ボタンをクリックします。
34. Build Project 画面が表示され、ビルドが開始されます。
35. [Finish] ボタンをクリックします。
36. 以上でOffice2007 のパッケージ作業は終了です。
【MS明朝の問題について】
※日本語環境の場合のTipsです。
このままだと、Word2007 を起動してMS明朝を選択すると、文字化けしてしまいます。
そのため、仮想環境からMS明朝を除去して
再Buildを行います。
プロジェクトフォルダ配下に収集されている%Fonts%フォルダに含まれるMS 明朝ファイル
「MSMINCHO.TTF」を削除します。
※MS明朝はWindowsに標準でインストールされているため、仮想環境から削除しても大丈夫です。
【まとめ】
Office2007 の仮想化は比較的簡単です。
しかしながら、本気で色々とアプリと連携させたり、実際の利用環境の場合に
インストールされているOfficeのバージョンとの絡みで、おもった通りに動かない事もあるかと思います。
まずは、以前に投稿した「アプリ仮想化の成功率を上げる5つのポイント」を参照ください。
http://tunemicky.blogspot.com/2011/10/5.html
【5つのポイント】
- クリーンなOSを利用する
- アプリのインストール方法を熟知する
- リハーサルを必ず行う
- 動作検証をステップ毎に実施する
- 仮想マシンを活用する
また、問題が発生した時などは、「4.動作検証をステップ毎に実施する」を必ず行うことで
問題の切り分けがスムーズにいくと思います。
【その他】
ファイルの関連付けからの起動に関してのTipsもありますが
まずは、ファイルの関連付けの仕組みについて、以前の投稿も参照いただけると幸いです。
「ファイルをダブルクリックしてからアプリが起動するまで」
【参考】
Step by Step Instructions on How to ThinApp Microsoft Office 2007
http://blogs.vmware.com/thinapp/2008/10/how-to-thinap-1.html
特に20番目「The following are suggested post-capture customizations」からの手順は、必見です。今回のレシピでは行なっていませんが、やったほうが良いでしょう。
特に20番目「The following are suggested post-capture customizations」からの手順は、必見です。今回のレシピでは行なっていませんが、やったほうが良いでしょう。
ThinAppオフィシャルのユーザーガイドにはOutlookに関するTipsがあります。(thinapp 4.6.1 日本語ユーザーガイド)
http://www.vmware.com/files/jp/pdf/support/VMware-thinapp461-user-guide_PG_JA.pdf
http://www.vmware.com/files/jp/pdf/support/VMware-thinapp461-user-guide_PG_JA.pdf