Windows10 (1703/1709)では起動できるThinAppアプリがWindows10 (1803/1809)で起動時にエラーが発生する場合がある問題について
※仮想化しているアプリの種類や、Windows10にインストールされている他のアプリの影響もあるので、ここから記載する内容でFixできない場合もあります。
初めに、ThinAppのバージョンによって、Windows10の対応バージョンが変わるので
それを確認してください。
2019/08/07時点では、以下のようになっています。
ThinAppの対応状況
Windows 10
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ThinApp対応Version
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個人的な感想
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Windows 10 October 2018 Update (1809)
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ThinApp Ver5.2.5以降
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2019-02リリース
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Windows 10 April 2018 Update (1803)
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ThinApp Ver5.2.4以降
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Windows 10 Fall Creators Update (1709)
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ThinApp Ver5.2.4以降
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Windows 10 Creators Update (1703)
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ThinApp Ver5.2.3 以降
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Windows 10 Anniversary Update (1607)
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ThinApp Ver5.2.2 以降
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Windows 10 November Update (1511)
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ThinApp Ver5.2.1 以降
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Windows 10 (1507)
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ThinApp Ver5.2.0 以降
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例えば、現在利用しているThinAppのバージョンがVer5.2.3の場合は、
Windows10 (1809)で利用する場合は、ThinApp Ver5.2.5にバージョンアップする必要があります。
ThinApp VOSのバージョンアップ方法は、こちらを参照
※既にThinAppedしている仮想アプリのVOS部分をバージョンアップする場合は
こちらの投稿を参照ください。
「ThinApp で仮想化したアプリのバージョンアップについて」
1.ThinApp自体のバージョンアップ
http://tunemicky.blogspot.jp/2012/06/thinapp.html
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ここからが本題です。
ThinApp SetupCaptureをインストールした環境から、以下の3つのファイルを取り出してください。
C:\Program Files (x86)\VMware\VMware ThinApp
・dummyNt.exe
・dummyTLS.dll
・dummyTLS64.dll
実行環境のWindows10に先程取り出したファイルをコピーします。(管理者権限が必要)
Windows10が64bit版の場合:
・dummyNt.exe (C:\Windows\SysWow64\に設置)
・dummyTLS.dll (C:\Windows\SysWow64\に設置)
・dummyTLS64.dll (C:\Windows\system32\に設置)
Windows10が32bit版の場合:
・dummyNt.exe (C:\Windows\system32\に設置)
・dummyTLS.dll (C:\Windows\system32\に設置)
・dummyTLS64.dll 設置不要
Package.iniファイルの[BuildOptions]の下に以下のパラメータを追加します。
EnableExternalHookInterception=1
参考:
ThinApp ver5.2.5リリースノート
https://docs.vmware.com/en/VMware-ThinApp/5.2.5/rn/VMware-ThinApp-525-Release-Notes.html
ThinApp ver5.2.4リリースノート
https://docs.vmware.com/en/ThinApp/5.2.4/rn/releasenotes_thinapp524.html