2015年12月7日月曜日

2016年1月12日以降、Windows7 では IE8 ・9・10のサポートが切れます。そこで第3の選択肢。

2016年1月12日以降、Windows7 では IE8 ・9・10のサポートが切れます。そこで第3の選択肢。



vExpert Advent Calendar 12/8 のエントリーです。
http://www.adventar.org/calendars/980


かなり前から、アナウンスされていましたが、
2016年1月12日以降、Windows7 では IE8 ・9・10のサポートが切れます。
1ヶ月と少ししか猶予がありません。



引用-----------------
>2014 年 8 月 7 日に、マイクロソフトは「最新の” Internet Explorer “をご利用ください」 と題して、
>動作するオペレーティングシステムのライフサイクルに準拠していたIE のサポートポリシーが
>2016 年 1 月 12 日 (米国時間) 以降は、各オペレーションシステムの最新版の IE のみに
>変更されました。
引用------------------

個人であれば、IE11への移行は、さして問題にはならないとおもいますが、
企業で利用するWindows7では、かなりのインパクトがあると思います。

外部サイトを閲覧するブラウザとしては、最新のIE11への移行は、
比較的容易では、無いかと思いますし、
IEでは無く、その他のモダンブラウザ(FirefoxやGoogle Chrome)を利用すれば良いという判断もあるかと思います。

外部サイトの閲覧は、セキュリティリスクが高いので、最新のブラウザにすべきです。

しかしながら、イントラネットや業務系のWebシステムがIE8やIE9、IE10でないと正常に動作しないために、IE11への移行を諦めているケースが散見されます。

具体的には、IE11への移行は、諦めてIE8のままにする。業務Webシステム専用
IE8では、外部サイトを閲覧しない。
外部サイト閲覧用に、FirefoxやGoogle Chromeを利用する。

果たして、希望通りに、全てが上手く行くのでしょうか?

仮に、2016年1月以降にIE8/9/10に脆弱性が発見されたとしても、
セキュリティパッチがリリースされません。
ということは、脆弱性は、そのまま残ります。
悪意のある外部サイトを閲覧しない限り、その穴を突かれる事は、少ないかと思いますが
万全ではありません。
FirefoxやGoogle Chromeにもまだ見つかっていない脆弱性が潜んでいる可能性があります(もちろん直ぐにパッチがリリースされますが。)

ということで、IEを11に更新しない手は無い。と言うか、更新しないとダメと個人的に思っています。


問題の本質は、
「IE11に更新したいのに、IE8やIE9やIE10に特化した業務用のWebシステムがあり、IE11では正常に利用できない。
改修が間に合わない、改修コストが。。。。」
というところかと思います。

そこで、IE8 を Windows7 で利用するためには、色々なソリューションがありますが、
今回は、第3のソリューションと言われている、IE互換ブラウザに焦点を当てたいと思います。

ベースのIEは、最新のIE11に移行し、互換ブラウザを利用して、IE6やIE7やIE8やIE9やIE10の
動作をエミュレートして延命するソリューションです。

IE自体は、ベースのIE11を利用するので、ライセンス的な問題も無問題です。



IE互換ブラウザは、いくつかありますが、thinforie(シンフォリエ) 双日システムズ社製を
簡単に紹介します。


https://www.sojitz-sys.com/solution_service/virtualization/thinforie/

※評価版があるので、問い合わせフォームから申し込むことが可能です。



thinforieは、IEコンポーネントブラウザです、IE6-11に対応しています。

対応しているレンダリングモード

レンダリングモード
IE7
IE8
IE9
IE10
IE11
thinforie
(IE11 Trident利用時)
IE11
標準モード




IE10
標準モード



HTML5
Quirksモード



IE9
標準モード


IE8
標準モード

IE7
標準モード
IE6 / 5
Quirksモード




 thinforieの機能概要
IEとの高い互換性を提供
(IE
互換モード詳細設定)
IE互換モードの制御
・バージョンに合わせたUser Agent変換とレンダリングを行う。
・プロセス単位、URL単位で互換モードを設定可能
Webページに記述された互換設定をオーバーライド可能
Input boxやロケール名の制御(IEバージョン違いの動作を制御)
セキュリティの付加・向上
(セキュリティゾーンフィルター機能)
・セキュリティゾーンによる表示 可否制御
・インターネットゾーンのサイトは表示しない、あるいは、
 既定のブラウザーにリダイレクトする等の制御が可能
アプリケーション仮想化ソリューションとの高い親和性
VMware ThinAppThinDirect連携(標準IEからthinforieにリダイレクト)
vRegEdit(仮想レジストリ)vCmd(仮想ファイルシステム)の操作可能
thinforie専用 拡張API機能
thinforie専用のAPIを搭載、Javascriptから呼び出すことが可能。
IEthinforieで動作を変更したい場合等に利用可能。
3rdパーティー ソリューションとの連携
VMware ThinApp ThinDirectプラグイン対応
呼び出し側として動作可能、thinforieからthindirect経由で仮想ブラウザーを起動可能
Soliton IEGate プラグイン対応
IEGateによる、WebページのSSOに対応
詳細な動作ログ出力機能
・詳細な動作ログを出力可能
動作検証フェーズや障害発生時のログ解析が可能


これ以外にも、いろいろと機能があるようですので、IE8等の移行に困っている場合は、
第3の選択肢として、評価してみるのもいいと思います。


thinforieの導入実績

中京銀行 1500台(IE6の延命)
https://www.sojitz-sys.com/casestudy/vmware_thinapp/id_000379.html


佐賀銀行 1300台(IE6の延命)
https://www.sojitz-sys.com/casestudy/vmware_thinapp/id_000563.html


宣伝でステマな気もしなくもなく、そうでもないような内容でした。