Office2000を仮想化し、Windows7環境で動作させる場合の
Tipsについて。
- 起動時にエラー「エラーが発生しました。この機能は正しく動作しません。修復しますか?」
- Office アシスタントを利用時にエラー「Office アシスタントの開始に問題があります。再インストールしますか?」
- 初回起動時に「Microsoft Office 2000 SR-1 Premium を Microsoft にオフィシャル ユーザー登録しますか?」
- Excel2000のオートコンプリートでクラッシュする
1.起動時にエラー「エラーが発生しました。この機能は正しく動作しません。修復しますか?」が
表示されてしまう。
このエラーは、OSのIME関連のアーキテクチャが変更された事に由来しています。
WindowsXPとWindows7では、IMEのモジュールに変更がありました。
対処方法:プロジェクトフォルダにある、%systemsystem%フォルダにWindowsXPのSystem32フォルダにある、以下の2つのDLLをコピーしてからBuild.batを実行します。
・ IMEShare.dll
・ Msrclr40.dll
詳しくは、以前投稿した
「Windows7 のアプリ互換問題について( IME 問題 )」を参照ください。
2.Office アシスタントを利用時にエラー「Office アシスタントの開始に問題があります。再インストールしますか?」
※イルカのカイル君をWindows7で動かす方法がわかりました。
イルカ の カイル を救え (Microsoft エージェントがWindows7で動作しない)
http://tunemicky.blogspot.jp/2013/06/microsoft-windows7.html3.Office2000を仮想化して、初めて実行すると「オフィシャル ユーザー登録」画面が表示される場合があります。
原因は、Office2000の不具合です。
以下のKB818798に、詳細が載っています。
http://support.microsoft.com/kb/818798/ja
「2003 年 4 月 15 日以降、Office 2000 プログラムにより登録を求めるメッセージが表示される」
対処方法は、リンク先にあるパッチをダウンロードして、Office2000のインストール後に
パッチのインストールを行ってからPostscanを行います。
私は、KB818798a.exeを入れることが多いです。
環境やOffice2000のバージョンやSPに合わせて最適な物をダウンロードしてください。
パッチを適用すると、MSO9.dllのバージョンが「9.0.0.7616」になります。
私の環境では、MSO9.dllのバージョンが「9.0.3821」から「9.0.0.7616」へと更新されました。
4.Excel2000のオートコンプリートでクラッシュする
全角文字を入力中にオートコンプリートを利用して文字列を補完した場合にExcel2000が
クラッシュすることがあります。
Excel2000のオートコンプリートを無効にする事で対処可能です。
「ツール」-「オプション」-「編集」-「オートコンプリートを使用する(C)」をOFF
この設定は、レジストリにあるので、直接編集してもOKです。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\9.0\Excel\Options
Options95
DWORDで0を設定
仮想レジストリの初期値を変更する場合は、HKEY_CURRENT_USER.txtに以下の形式で
設定を行います。
isolation_writecopy HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\9.0\Excel\Options
Value=Options95
REG_DWORD=#00#00#00#00
詳細な原因は、IMEの動作モードがWindows7では、TSFになった事で問題が発生しています。
対処方法は、IMM32モードを持った日本語入力システムを利用することでも可能です。
この場合は、オートコンプリートも正常に動作します。
IME2010を利用し、「詳細なテキストサービスを使用しない」で正常に動作します。
詳しくは、以前投稿した
「Windows7 のアプリ互換問題について( IME 問題 )」を参照ください。